世界中の宝石を狙う「ピンクパンサー窃盗団」。 彼らを扱う書籍は、英語とフランス語で各1冊ずつのみしか確認できません。 そのくらい謎だらけです。事件の規模の割に不思議ですね。なんで? 本記事から続く一連のシリーズは、可能な限り「ピンクパンサー」…
報道のタイミングってありますよね。 なんで今その情報を?と詮索したくなる時ってありますよね。ないでしょうか。 昨年、武装集団に襲撃されたTEFAFマーストリヒト。警察は容疑者どころか、盗まれた宝石についても語りませんでした。 ところが今年のTEFAF開…
1年に1度、オランダで開催されるアートフェア「TEFAFマーストリヒト」。 200を超えるギャラリーが参加し、それぞれが自慢の品を売り出すイベントです。巨匠が描いた名画や古代遺物、そしてジュエリー。 貴重なアイテムが並ぶ光景は、さながらミュージアムの…
情熱が高じて法を犯すなら、それはもはや偏執狂かと。 ストーカー犯罪を例にするとわかりやすいでしょう。他人から見れば常軌を逸した行為が、そこでは繰り返されています。 絵画への情熱を謳った窃盗犯は何人かいますが、今回の事例もその1人です。 www.art…
盗まれた希少本を買い取るのはどんな人物だろうか? カナダのビクトリアで起きた盗難事件を知って、あらためて考えました。 vancouverisland.ctvnews.ca 襲われた書店「Russell Books」の自慢は、ショーケース内に並んだ希少本だといいます。それが奪われて…
「宝探し」とは、なんと魅力的な言葉でしょうか。 一攫千金の夢や考古学的なロマンを感じずにはいられません。 ───舞台が古代王朝の栄えたエジプトであれば、申し分ないでしょう。 現実はきびしいようです。エジプトでは違法発掘中の事故死が発生しています…
2023年1月16日は、きっと忘れられない日になるでしょう。 マフィア発祥の地シチリアで、「最後のゴッドファーザー」が逮捕された日だからです。 news.sky.com マッテオ・メッシーナ・デナロは30年もの間、当局から行方をくらましていました。それは彼をかく…
日本では犯罪のフリーランス化が進んでいます。 本来出会うはずのない人間がSNSを通じ、互いを知らないまま凶行に及ぶ。 そこにあるのは短絡的な欲望という、極端に実質を欠いた関係性だけです。歴史は存在しません。 警察の捜査は、あるいは法制度は、共犯…
投資家、不動産王、石油王。 莫大な富を手にした人物には、スキャンダルがつきものです。 リスクを恐れず、報酬に人一倍つよく惹かれる気質はトラブルを招きます。 金のにおいを嗅ぎつけた獣の誘惑に負け、醜聞をさらすことになる人物も少なくありません。 …
美術犯罪とホテルの関係は深い。 闇取引には密室が好都合です。金と盗んだ美術品の交換がそこでは行われます。 この定石は、今もなお健在であるようです。 2023年初頭に解決したある事件も、最後の舞台はコロラド州レイクウッドのスイートルームでした。 www…