美術と組織犯罪
2023年1月16日は、きっと忘れられない日になる。 マフィア発祥の地シチリアで、「最後のゴッドファーザー」が逮捕された日だからだ。 news.sky.com マッテオ・メッシーナ・デナロは30年もの間、当局から行方をくらましていた。それは彼をかくまう協力者が無…
日本では犯罪のフリーランス化が進んでいる。 本来出会うはずのない人間がSNSを通じ、互いを知らないまま凶行に及ぶ。 そこにあるのは短絡的な欲望という、極端に実質を欠いた関係性だけだ。歴史は存在しない。 警察の捜査は、あるいは法制度は、共犯者をま…
投資家、不動産王、石油王。 莫大な富を手にした人物には、スキャンダルがつきものだ。 リスクを恐れず、報酬に人一倍つよく惹かれる気質はトラブルを招く。 金のにおいを嗅ぎつけた獣の誘惑に負け、醜聞をさらすことになる人物も少なくない。 「ウォール街…
美術犯罪とホテルの関係は深い。 闇取引には密室が好都合だ。金と盗んだ美術品の交換がそこでは行われる。 この定石は、今もなお健在であるらしい。 2023年初頭に解決したある事件も、最後の舞台はコロラド州レイクウッドのスイートルームだった。 www.cbsne…
久々に防犯について書く。ただし役に立つもではないのでご了承を。 以下のニュースについての考え事。 www.afpbb.com ロシアのウクライナ侵攻の影響により光熱費が高騰。私のような庶民と同様、城の持ち主たちも暖房費がかさむ冬の到来に戦々恐々としている…
国宝とも言える美術品は、防犯設備によっても守り切れなかった。
遺跡の巨大なレリーフは、輸送のために48分割された。
盗掘者が発見した以上、偽物の疑いを晴らすには長い年月が必要だった。
2人の学生は、偉人の遺言に基づいてロンドンの美術館にあった絵をアイルランドへ取り戻そうとした。
ヴェネト州のマフィア「マラ・デル・ブレンタ」のもう1つの標的と、悔い改めた組織のボスについて。
美術品強奪を得意としたヴェネト州のマフィアは、交渉材料として聖人の下顎骨を持ち去った。
2010年以降、イングランドでは石材であり歴史遺産でもあるヨークストーンの盗難が頻発している。
エジプトの司祭ネジェマンクの棺は墓荒らしに盗まれ、アメリカの美術館までたどり着いた。
古代の像の出所が偽られ、違法に美術館に売却されたと言われている。
歴史遺産級のバイオリンが犯罪組織に奪われた、いくつかの事件について。
バブル期の日本とフランスを舞台に、数々の事件を起こした犯罪組織。
多くの沈没船が眠るバハマ沖。莫大な財宝とトレジャーハンターについて。
名画はある男の一世一代の賭けの標的となった。
ゴッホの絵を盗難した実行犯に禁固8年が下されたが、絵は見つかっていない。
FBIがウェブで公開している「10大美術犯罪」について、もう少し踏み込んだ解説を。
シチリア・マフィアの権力は広大な廃墟群を生み出した。
今は(おそらく)引退している、ある墓荒らしの活動についてです。日本語にするなら遺跡荒らしの方が適切かもしれません。
18世紀に建てられたラスボローハウスで起きた4度の盗難事件について。
ロンドンで希少本が盗まれた事件。鮮やかな手口はミッションインポッシブル・スタイルと呼ばれた。
行方不明の『キリスト降誕』をめぐるマフィアたちの証言。
アジアの寺院をターゲットにした密売組織の概観。
1979年に起きた、ドイツ美術史上に残る大事件と返還交渉について。
古美術の密売組織と、イタリア・マフィアの危険な連帯。