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空き巣、居空き、忍込みの違いと対策

空き巣、居空き、忍込みの違いとは

空き巣、居空き、忍込み。これらはすべて侵入窃盗の分類で、「侵入盗3種別」と呼びます。3つの概要を以下に示します。

空き巣:留守の住宅に侵入し金品を窃取する
居空き:住人が在宅中、食事などをしているスキに侵入し金品を窃取する
忍込み:夜間住人が就寝中、住宅に侵入し金品を窃取する

それぞれ犯人の特徴や危険性、そして対策が異なります。この記事で詳しく解説しますので、ぜひご一読ください。

ちなみに、最も危険なのはどれでしょうか?もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんね。ヒントは「居直り強盗」です。

 

最も危険な居空き

犯人との遭遇率大

居空きは住人が屋内で生活している最中に行われます。よって、犯人との遭遇が一番あり得るのは居空きとなります。「見つかったならしょうがない」、そう開き直った犯人は凶器や暴力で住人を脅かす「居直り強盗」に変貌することもあるため要注意です。

居空きイメージ

「わざわざ住人がいる家に入ってくる泥棒なんて本当にいるの?」と思われるかもしれません。この回答として、3つの理由が挙げられます。

どうして居空きを選ぶのか

①家の状況をよく知る知人による犯行

居空きの犯人の約半数は知人による犯行という調査結果があります。理由は単純で、家の構造や住人の生活リズムを知っているから。加えて、もし見つかっても「呼んだけど返事がなかったから…」などと言い訳できてしまうからです。

外国人犯罪者による無謀な侵入

外国人の窃盗グループには、空き巣と強盗の境目がないことがあります。「屋内に人がいても暴力で解決するからかまわない」と考えているグループは、昼間から乗り込んでくる可能性も。

③空き巣のつもりがうっかり居空きになる

住人が不在だと思って侵入したら、リビングで食事していた…というケース。迂闊な空き巣犯が、結果的に居空きになることもあります。

居空きされやすい家と予防策

居空きに狙われやすい家があります。リスクが高いのは郊外の大きな住宅。部屋がたくさんあって窓などの侵入口が複数ある家は狙われやすくなります。日中だからと、窓やドアの鍵を閉めなければ犯人の思うつぼです。

基本的な対策は2階以上も含めて全部屋の窓を施錠すること。ただし本気で侵入を試みる犯人は、短時間で静かに窓を割って侵入してきます。決して備え付けのクレセント錠に頼らず、補助錠やガラスに防犯フィルムを貼って対処しましょう。

プロが好む忍込み 

大きな被害

夜間就寝時に侵入する忍び込みを行うのは、盗みのプロが多いです。窓を割られたり家電製品や車を盗まれたりと被害は大きくなる傾向にあります。

忍込みイメージ

一晩で同時多発的に犯行を重ねる傾向もあるため、もし近所の家が忍込み被害に遭った場合は自分も気を付ける必要があります。とはいえ就寝中の住人が気づけないまま、翌朝に複数件の被害が明らかになることも。

忍込みを防ぐには

窓、鍵の施錠や強化はもちろん大切です。しかし夜は多くの家が戸締りをしていることを犯人も知っています。当然、工具などで無理やり侵入を試みてくるでしょう。

ホームセキュリティ会社と契約し、侵入者を感知したら警報が鳴るシステムを利用するのが効果的です。ブザーや赤色灯が起動すれば、犯人への威嚇となります。その際、なるべく屋外に光や音が響くように設置しておきましょう。

近所の人が様子を見に来るシチュエーションを窃盗犯は嫌います。

外に音と光で知らせるイメージ

なお、一般的にはホームセキュリティ会社と契約していることを示すステッカーを貼るよう推奨されると思います。これには賛否両論あり、「この家には守りたい大金があるようだ」と逆にターゲットに選ばれる可能性もあるのです。

もしステッカーを貼るなら、それなりの対策が必須です。防犯設備のしっかりとした動作確認や、窓、ドアの鍵を2つ付けるなどの方法で強固にする必要があるでしょう。

大多数の犯人が選ぶ空き巣

侵入窃盗の約7割は空き巣を選びます。最初は居空きをしていた犯人の多くも、リスクの低さを求めてか空き巣犯に移行していきます。

空き巣はとにかく効率よく金銭を欲する傾向にあるので、現金だけでなく財布そのものや金券類を好んで盗みます。結局は逮捕されやすい犯行となりがちですが、受けた被害が戻ってくるとは限りません。やはり対策しておきたいところです。

空き巣対策は住宅環境全体にわたります。こちらのページで狙われやすいポイントと対策を詳しくご紹介しています。

blog.bouhanmemo.com

空き巣、居空き、忍込みが起きやすい時間帯

最後に、それぞれが起こりやすい時間帯を24Hの円グラフでまとめます。

空き巣、居空き、忍込みの好発時間
参考:警視庁 2012年統計

多くの人が外で活動する時間には空き巣、食事時には居空き、就寝時には忍込みが多いことがお分かりいただけると思います。

最後に

空き巣、居空き、忍込みは単に時間や状況で分類しただけのものではなく、それぞれを狙う犯人ごとに特徴が異なってきます。

犯人特性ごとに本格的な対策をするのは防犯に携わる人間の役目ですが、少しでも興味を持って防犯について考えて頂けたなら嬉しい限りです。

 

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