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防犯設備士の試験を受けた感想。うわさされる難易度より難しかった話

防犯設備士の試験

 

防犯設備士の試験は基本的に独学。有名とは言いづらい資格であるためか体験談も少なく、不安な方が多いのではないでしょうか。

私も当時はそう感じました。

合格率は7~8割、マークシート式。こんな情報を目にしましたが、勉強しながらも不安だったのを覚えています。

そこで、当時の私のように試験に不安を感じている方のために、受験時の感想をここに書き留めておくことにします。

勉強の方針などの参考になれば幸いです。

防犯設備士試験を受けるまでの流れ

防犯設備士サイトで申し込み

まず防犯設備士試験を受けるためには、公式サイトからネットまたはFAXで申し込みます。

試験は1年に4回。会場は東京と大阪。他に仙台、名古屋、福岡で受験できる時期もあります。

申し込んでからテキストを受け取り、予習した上で当日の養成講習に参加するというのが大まかな流れです。

 

届いた申請書に記入、受験料振り込み

届いた申請書に必要事項を記入、受験料を振り込みます。

ちなみに金額は以下の通り。

 

協会会員 38,500円(受験料:11,000円  受講料:27,500円)

協会非会員:44,000円(受験料:11,000円 受講料:33,000円)

※2020年11月時点

 

そこそこな金額ではありますので、できれば一発合格したいところ。

ちなみに再受験の場合、11,000円で受講、受験できます。ただし再受験扱いには期限がある点に注意です。

 

送られてきたテキスト・レポートで予習

試験当日と前日の講習まで、送付されたテキストで勉強することになります。完全に自習となるため、計画性の有無が問われます。いいかげんに済ませることができてしまうのが怖いところですね。

付属する「事前提出レポート」は会場で提出する必要があります。レポートといっても文章を書く訳ではなく、問題を解く形式です。忘れずに記入&持参しましょう。

 

事前のテキストとレポートの内容

情報量の多さに圧倒される

テキストの全てが試験範囲です。以下に示すとおり、かなりのボリュームがあります。

 

ページ数:約330P

内容:犯罪の動向、警察や自治体の取り組み、防犯設備について、電気の基礎知識(オームの法則など)、設計の仕方や具体的な施工方法など

備考:別冊「テキスト資料編」あり(合格するだけなら不要?)

 

テキストは量こそ多いのですが、それぞれの内容は基礎的なもので、すでに防犯関係や建築、電気関係の現場で働いている方は少しラクをできるかもしれません。

そして事前提出レポートですが、これもかなりの量。ほとんどがテキストの虫食い問題で簡単ですが、けっこう時間がかかります。

なお、このレポートの範囲は養成講習で取り扱いません。
そして後にも述べますが、試験での難所でもあると思います。

そのためレポートは作業的に済ますのではなく、復習のつもりで取り組んだほうが確実に合格率はアップするでしょう。テキストが要約された文書として読み込むのもアリかと思います。

 

実際に読んでみた感想

私の当初の計画は、講習までにテキストを2周。
1周目で概要を知り、2周目で詳細まで漏らさず学習する計画です。

しかしここで手痛いミス。私の実力を勘案するとただの無謀にすぎませんでした。

文章を読んで理解するのにいちいち手間取ってしまい、1周通読できたのが講習日の前日という有様。2周など無理な話でした。

これに関しては、電流と電圧が何なのかすら知らなかった人間の言う事ですので、参考程度にどうぞ。

ちなみに、別冊の資料編には手を付ける余裕がありませんでした。

 

講習会の雰囲気と内容

試験の前日と当日の午前に、会場で養成講習があります。事前提出レポート以外の範囲が対象です。

この講習内容はものすごく重要なので、くれぐれも寝不足などしないようにしてください。ガムやミントタブレット等持参がおすすめです。行儀は悪いですが。

というのも、講習は「ここテストに出るよ」の雨嵐。うとうとしてはいられません。ここで寝たら、たぶん落ちます。

 

講習は現役の防犯設備士の方がしてくださるため、現場でのちょっとした小話もあり、なかなか楽しく過ごせました。

講習の後は、ひたすらマークした場所を復習しました。

試験を受けた感想「難易度高いのでは」

いよいよ試験本番。出る箇所がある程度わかっている上にマークシートだから簡単だろうと思っていました。

しかしそうはいきません。1問目から自信なしです。

たしかに教えてくれた通りの場所。しかも選択問題。なのに難しい。

選択肢1つ1つの情報量が多いのです。どの選択肢にも間違いが潜んでいる気がして、うかつに選べません。

運転免許試験のような意地悪さはありませんが、1つのトピックについてキッチリ説明できるような知識を要求されます。

例えば、ある認定制度の主体はどこか?何が対象なのか?目的は何か?全て知らないと自信をもって解けません。

問題から、「絶対に即答させない」という意思をひしひしと感じました。

 

それでも、養成講習で扱った部分は比較的解きやすく感じました。「ここテストに出るよ」が本当に出ます。

要注意なのはレポートの範囲。出題範囲も広く、山を張るのは危険です。そこがテストの前半に出てくるものですから、けっこう焦ります。後半から解いて気持ちを落ち着けるのも1つの手かと思います。

別冊の資料編は、合格するだけなら読む必要はないでしょう。

 

途中退室は可能でしたが、全体の1割も退室しなかったような気がします。私含め受験者ほとんどがギリギリまで悩んでいたのではないでしょうか。

 

おわりに

結果的には、なんとか合格することができました。点数は発表されないので、手ごたえがどのくらい正しかったのかはわかりません。

合格率は7~8割とよく言われますが、それなりに時間をかけて予習しなければ危ないと思います。

私なりに合格のためのポイントを3つご紹介します。

  • 事前提出レポートの範囲に多めの時間をかける
  • 養成講習で扱う範囲は、当日の「ここテストに出るよ」を残さずキャッチ
  • 深い理解よりも、浅く広い知識をつけるつもりで勉強する

がむしゃらに勉強するのも良いですが、テキスト量的にきついものがあります。効率を考えるとこの3点が大切ではないでしょうか。

繰り返しますが、私は全くの門外漢だったので苦労したのかもしれません。関連分野の知識がある方なら、もっと余裕のある試験になると思います。

 

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