闇市場事件簿

美術とマフィア、犯罪学など

子供のフリーズと不審者・犯罪者の認知が生み出す「最悪の勘違い」

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予想外の出来事に頭と体が固まったことはありませんか?犯罪の標的にされた子供にも同様の現象が起き得ます。

フリーズと呼ばれる思考と運動の停止と、犯罪者、特に小児性愛者の持つ認知のゆがみ。この2つが招くのは、犯行をエスカレートさせる「最悪の勘違い」です。

急な危険に固まる体

「突然だきつかれる」「不審者に突然声をかけられる」

ただこれだけで子供は声を出せず、体も動かせない状態になることがあります。このような現象はフリーズと呼ばれ、抵抗することも助けを呼ぶこともできなくなります。

危機的状況にあるのに抵抗できない子供。犯罪者にとってこれほど都合の良いことはありません。凶器で脅さなくても良いし、行為の言い訳すら必要ないのです。

脅しやだましで抵抗を封じることも可能ではあります。しかしこの「フリーズ」は、犯罪者が非常に都合の良い勘違いを起こすきっかけにもなります。

抵抗しない=受け入れているという勘違い

犯罪者は基本的に「認知のゆがみ」を持っています。自分の卑劣な行為に抵抗しない子供を見て、「この子は自分のことを受け入れてくれている」と感じる者も少なくありません。

特に以前からの知り合いによる犯行の場合、「自分たちは認め合い、愛し合っているのだ」とさえ考えます。

勘違いも甚だしいと言いたいところですが、認知のゆがみを持つ者は珍しくありません。嫌がっている子供を好む者の方が少数派である可能性すらあります。

無抵抗な子供と犯罪者の認知のゆがみが引き起こすのは、行為のエスカレートと繰り返し。恋愛関係にある、快感を感じてくれていると勘違いした者は、当然のように「また会おうね」と言い残します。

子供は怯えて抵抗できないだけなのに、大人は純粋なロマンスとして楽しむ。これを最悪と言わずして何と言いましょうか。

フリーズを解くための予行練習

フリーズにも程度の違いがあります。

凶器で脅される等、命の危機に対して固まってしまうのは「疑死反応」と考えられ、もはや生物である以上やむを得ないところがあります。

準備しておきたいのは声掛けや体への接触を図ってくる大人への対処。これは事前の練習でフリーズしにくくすることも可能です。

①悪い大人がいることを知ってもらう

「抵抗してもいいのかわからない」という迷いがフリーズを引き起こす場合があります。これは知り合いに接触された時、特に起きやすいもの。

子供を狙って悪いことをする大人がいると教えることも防犯上は必要です。子供を疑心暗鬼にさせない程度のバランスが大切になりますが、テレビで子供に対する犯罪が報道されたタイミングで一緒に相談すれば程よいバランスになります。

②大声を出す練習

不審者を怯ませるのは大声です。そもそも子供を狙う犯罪の多くは子供が抵抗できないことを踏んでの行動。子供に触ろうとした段階で「来るな!」と威嚇されれば手を出しづらくなります。

大声は悲鳴でも助けを求める声でもないほうが好ましいでしょう。これらは住民にも子供同士の遊びととられやすい上、一部の不審者をかえって興奮させてしまう可能性もあります。

「来るな!」という声は拒否の意思を明確に伝えることができ、不審者撃退に役立つ言葉です。親が不審者役になって練習するのも良いですが、他人とシミュレーションができる学校での練習機会が設けられればなお良いでしょう。

防犯ブザーも有効です。ただし防犯ブザーの扱いにも定期的なメンテナンスや練習が必要なため、持たせただけで安心してはいけません。

防犯ブザーについてはこちらの記事で扱い方の注意点を解説しています。

blog.bouhanmemo.com

③しゃがんでダッシュの練習

不審者に掴まれたり抱きつかれることは、何があっても避けたいところです。そのためにはしゃがんでダッシュ(ロケットダッシュと呼ぶことも)の練習が成功率を高めます。

大人が手を伸ばしてきたり後ろから抱きつかれた時には、しゃがむことで手が届かず逃げやすくなります。その次は一気にダッシュ。とにかく距離を開け、コンビニや民家に逃げるよう教えましょう。

これも練習が不可欠です。家庭や学校で練習の機会を設けましょう。

④間違ったら「ごめんなさい」でいいんだよ

子供にとって大人に敵意を向けることは気分の良いものではありません。「嫌われたくない」「もし悪い人じゃなかったらどうしよう」という迷いがとっさの抵抗を邪魔してしまいがちです。

子供には、間違っても大人は許してくれると教えてください。叫んだり、逃げたり、ブザーを鳴らしたり。自分が「危ない!」と感じたら迷わず行動に移すのが大切です。

もし間違われて逆上する大人がいれば、その人はやはり子供にとっては危険な大人です。

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